20080810_スカイ・クロラ見た

アヴァロンと人狼の正統な継承者たる作品だと思う。
永久パターン防止キャラ、無限リスポーンなどのゲーム文法の援用により
生死が鮮烈に抽象化される世界と、いやおうないしくみや運命を突き抜けようとする悲恋と。

空戦、着弾、排莢、クルマ・バイクのエンジン音。さすがのスカイウォーカー・サウンド。
雲、空、タバコの煙、いなか道、女、雨の色、みなすばらしい。

と、挙げてみてあらためてダーク・ブルーの素晴らしさがよみがえってきた。
上の2行に挙げた要素はみんなかぶってる (スカイウォーカー・サウンド除く) 。
違いは、現代の日本人にとってどっちがリアルかってことだけ。

あと、正直、吹替えはぜんぜん期待してなかったけど、いい意味で裏切られた。これは100点。
なかでも菊地凜子が良い。“大人になれない女”の声とはこういう声なのか、と妙に腑に落ちた。
谷原章介はそもそもズルい声だよなー。そのイケメンっぷりを石丸謙二郎に半分わけてやれ (無茶) 。

ラスト、これはハッピーエンドなのか、アンハッピーエンドなのか？
映画見て、真剣に恋愛したい、って思ったのは何年ぶりか。歓楽通り (2002年) 以来かなあ。

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