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20090816_浅草で映画観た_9連休9日め [映画・ドラマ・舞台]

浅草名画座で、男はつらいよ 望郷編、次郎長三国志、渡世人列伝の3本見た。


男はつらいよ 望郷編 (1970)
・おいちゃんのお亡くなりシーンからはじまる第5作。いつもの「ほんとうに馬鹿だねえ」はまずおばちゃんからおいちゃんへ。
・前作ほどじゃないけど、柴又シーン多め。劇場大爆笑。
・ある渡世人親子の永遠の別れを目にし、「地道に働くってのは尊いことなのよ?」とさくらに猛説教され、「まともな暮らし」を志向する寅さん。10年経ってから後悔しても遅いのよ、とか言われてるし、この作品、全世界のニート (とうちの弟) にも見せるべきだと思ったよラスト付近まで本気で。
・これは機関車トーマス本編かと本気で思うくらい(←本気が多い人だねえ)蒸気機関車どっさりな小樽。ターンテーブルで回転してくるわ、D51とDD51のツーショットはあるわ。
D5127、ライブスチームの生命感!走り終えた姿は、汗にきらきらひかるサラブレッドの肌のような美しさ。
・普段電車しか乗らないから気にもしなかったけど、蒸気機関車は「発車15秒前」からコールするのね。1周半まわって宇宙時代な感じ (カウントダウンはしないけど) 。そうか、急に止まれないし急に発進できないから、映画だとみんなホームから客車に飛び乗るのか。
・よちよち満男、後頭部ハゲすぎ!まあ自分も幼いころはあんなだったらしいけど。
・浦安ってこういう海沿い町だったんだね。
・今日のよいセリフ1:
「俺もころっと忘れてらあ」「何を?」「わかんねーから近所で聞いてくらあ」(と逃げ出す)
・今日のよいセリフ2:
「ケツにタマゴの殻つけた小僧っ子のくせして」
・フラれシーンでは本気で涙出た。「汗水たらして、油にまみれるまともな生活」が全否定された気がして。ちくしょう!
・ちくしょう!長山洋子!そんなに足を露出しやがって! (筋違い)


次郎長三国志 (2008)
・始めの御用提灯乱舞とかクライマックスの鵯越の逆落としとか、(ベタな富士山と茶畑の、ぼんやりした色味を除けば)映像美しいっす。照明の力か。
・しょっぱなの、乞食坊主 (法印) がくさいのでみな鼻つまむっていう演出は浅名ではタブーよ!寅さんであんだけ沸いてた客席が静かになっちゃったもん (気のせい) 。
・しょっぱなの、鶴吉の演技がくさい (くさい違い) のと、例えるならプロレス見にきたのにリングに総合ガチ格闘家が上がっちゃったようなかみさんの剣幕にかなりひいてしまった。
しとやか鈴木京香お蝶さんとの対比のためかもしれないけど、幼少時のトラウマビジュアル、アニメ版ダメおやじを思い出してしまったよ。あれで、結婚なんてしたくないと刷り込まれたっけ。ガキにはあの夫婦の関係がお互いへの愛ゆえだなんて深い機微は理解できないんだから、国は18禁映像に指定すべき(暴論。っていうかてめえがヘタレなのをアニメのせいにすんな)。
・えー、個人的好悪で鶴吉の顔が苦手な以外は好きな俳優があつまった一家なんで、このまま続編やって欲しいな。っていうか顔見せにしか出ない(が、時流に自覚的なインテリぶりが印象的な)黒駒の勝蔵を考えても、そのつもりだろうけど。
・ぬっくん石松、長回しの剣劇シーンよく覚えたね!俳優なんだなあ、と初めて思いました。
・祐典仙之助、チョイ役すぎ!直接は名前も呼ばれぬまま死亡。
・石松友人の三五郎が小政?クレージー版でいうと谷石松と植木三五郎でしょ?あれだとやくざは嫌いだから清水一家にわらじを脱がないんじゃなかった?とモヤモヤしながらウィキペディアみたらいろいろ事情があるようです。っていうか!鶴吉のかみさんにも事情があったんだね。ゴッドファーザーIIIで言うところの… (やめなさい)
・竹内力スゲー。次郎長たちってばあれだけ「喧嘩はしない」って言ってた約束をさっと破ってるよね?っていうのとあわせ、コドモにみせちゃダメな映画 (笑) 。


渡世人列伝 (1969)
・超豪華キャスト大集合なのはわかるけど、この題名は手抜きすぎだよなあ。
・遠藤辰雄がふてぶてしくギロっと睨んで配役クレジットに入るアヴァンタイトルがかっこいい。
・池部良の最初の見せ場なんてスタッフロール中の背景あつかいだしね、贅沢~。
・どこから声を出す藤純子。燗中のとっくりに触ってあつってなドジっ子っぷりにモエー。
・まさかのホラーメイク天津敏。丸坊主&顔半分ケロイド&グレーのカラコン。怖いからやめれ (ホラー苦手) 。タコ部屋鉱山を支配する、異形の丸坊主集団 (たぶん全員本当に剃ってる) 。
・今日のいかすセリフ1:
(追っ手を前にして覚悟を決めた池部良) 「いい気風 (きっぷ) の人が来てくれてよかったぜ。さあやってもらおうか」
・今日のいかすセリフ2:
(病苦でニヒルな夫に水野久美) 「言ってもっとわがまま言って。私を困らせて…」
・そんなこと言われちゃったら黙っちゃいねえぜ俺のマタンゴが…っていう下品なことを言おうと思ったけどやめます (手遅れ)
・咳き込む池部良の細い姿が、彫りが深い顔の造作がなんとなく似てるのもあって、死んだ母方の祖父を思い出して、泣けてしょうがなかった。
・鶴田浩二の殺陣について愚考するところしばしでしたが、これはこの人のキャラを表しているんだね。この作品ではあいかわらず振りが大きいわ、敵に組み伏せられて馬乗りになられるわ、額は割られるわだけど、負けるなーって応援したくなってきます。


という9連休9日め。

あと、そういえばかわいいアイツ、シッポつきクリーチャーは最近見ません。
エリミネーターにパニッシュされたのかも。気にしてた方は安心してください。
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