SSブログ

20120203_神保町で映画見た [映画・ドラマ・舞台]

神保町シアターで、巨人と玩具、観た


・業界の一年に一度の“川中島”に向けた製菓会社を舞台に、メディアをbuzzらせたアドバタイジングがシンデレラストーリーでうんぬんかんぬんっていう、普遍的に今日的なテーマ
・いかにも増村保造的ラスト!ちょうど個人的に典型的日本式な会社組織のありかた(非成果主義でむしろダラダラと時間をかけていることを美徳とするような)に疑問を持つような実例に出会って今後のサラリーマン人生の来し方行く末を考えていたこともあって、非常にタイムリーな示唆でありました
・「泣くのは馬鹿。怒るのはもっと馬鹿」みたいな
・若さゆえの不満顔、みたいな川口浩もはまってるし、ミルクタンク(笑)野添ひとみのスチルも良いね
タグ:映画 名画座

20120126_阿佐ヶ谷で映画見た [映画・ドラマ・舞台]

ラピュタ阿佐ヶ谷で、女体、夜の歌謡シリーズ 命かれても、の2本、観た


女体
・団令子のクローズアップが美しい。小顔だけどすごく寄ってるので画面に映える。これは黄金率構図なんじゃない?
・肉体の門やら複数作品が原作だけど、こないだ見た宍戸錠のやつはちょっとファンタジー過ぎて、男に恋したらリンチルールにしらけてしまったけど、これは現代につなげて描いてるせいか、説得力あるなあ
・武満徹の明るいタンゴ調?の音楽にのせて敗戦のころの記録フィルムをつなげるタイトルバックもかっこいい
・全裸シーンも吹き替えなしの本人だって(ってプレスシートに書いてあった)
・じょたいって読むんだって(ってプレスシートに書いてあった)


夜の歌謡シリーズ 命かれても
・やたらタイトルがキャッチーなこのシリーズ、見たかった!中身は梅宮辰夫がバーテン兼スカウト兼ヒモっていう、ダニ、かも、と同じテイストだったけど(笑)
・ヒロイン、レースの網タイツやらハネたショートの髪型やらつけまつげやら、逆にいまよく見るよ的にカワイイなあ
タグ:映画 名画座

20120125_渋谷で映画見た [映画・ドラマ・舞台]

シネマヴェーラ渋谷で、マリアの胃袋、仔犬ダンの物語、の2本、観た

本当は柄本明特集なんだけど、キーワード:時代と女、なレアグルーヴに溢れた2本立てで面白かった
時代と寝た女に添い寝する柄本明、って構図なのか



マリアの胃袋
・マツコ爆発しろみたいな映画
・まさかのホラー映画!(予習してから来い)
・日本人しかいないバブル期のサイパンを舞台にバブリーな女友達同士旅行客が都市伝説的ホラー事件に巻き込まれて…みたいなお話
・水着とか、あーはいはいこんな感じだったハイレグの。みたいな懐かしさ
・しかし、民族のある世代の精神構造は主にその国の経済状況に規定されるってのもあながち大げさじゃない気がする。今こんな庭感は持たないもんねえ、アジアに。これと、僕らはみんな生きている、と、卒業旅行 ニホンから来ました、を続けて見たら時代精神が憑依しそうだ


仔犬ダンの物語
・地元+動物+女子供な映画
・まさかのモーニング娘。映画!(予習してから来い)
・出てくる男といえば柄本明か、顔面のとろけきった草食系ダメオヤジ役の榎木孝明(勤め先倒産が原因で花屋経営者原田美枝子といきなり離婚!そして裏日本へ単身都落ち…)くらいだったり、そもそもほっとけば死ぬしかない目の見えない障害を抱えた捨て犬を女子児童たちが母親的に保護するといったテーマで、かつアイドルものゆえセックスを忌避した上での男性的な女パワー強調映画なので、オスとしては本能的な脅威・恐怖・緊張感を感じつつ見た。恋話要素とかもゼロ。女だけでつるんでめでたしめでたしみたいな。ここまで道具立てを揃えられるもんなんだね
・犬の名前ダンは団地で育てられてるからで、野村さんちの長女に拾われたので、フルネームは自動的に団野村となっています
タグ:映画 名画座

20120120_渋谷で映画見た [映画・ドラマ・舞台]

シネマヴェーラ渋谷で、ラブ・レター、観た


・ラストの平田満のおいしい感じというか、話のひねったところ―あ、初めからここで良かったんだ、みたいな―とこがいい
・アーパー気味でようやく読み書きはできるがソロバンはさっぱりとか言われてる、いい年してうだつのあがらないチンピラ役の中井貴一の役どころが面白い
・現実問題としてこんな恋は可能かって評論を同時チラ見した気がする(沢木耕太郎だっけ?)けど、ようやくそこの話に参加できます!
タグ:映画 名画座

20120113_阿佐ヶ谷で映画見た [映画・ドラマ・舞台]

ラピュタ阿佐ヶ谷で、風と雲と砦、ダニ、の2本、観た


風と雲と砦
・若い勝新のヒゲ顔は男前やなー。モノクロ映画だけど、勝新の瞳の色ってトビ色?ラテン的な西洋人にも見える
・ヒロインと勝新のロマンスにドキドキ
・勝新太郎で武田家で影武者っていうとアレかと思う


ダニ
・鏡に口紅でサヨナラを、しかし男が!、書いて出て行くのは初めて観た!
・少女体型すぎるが夜の女な、若い大原麗子にドキドキ!そんなながら梅宮辰夫に言わせると「耕されてる」らしい(笑)
・んー、82分だけどいっぱい人が出てきてとっちらかる印象だったけど、キレイにまとまってて良かった
タグ:映画 名画座

20120112_渋谷で映画見た [映画・ドラマ・舞台]

シネマヴェーラ渋谷で、田吾作ロイド 一番槍、観た


・ポカポカとなぐりあいながら砂ぼこりがたって二人が見えなくなる→砂ぼこり消えていき負けた側が倒れてるのが見える、っていう漫画的シーン(逆だ)をワンカットで!
こりゃいいもの見たなー
タグ:名画座 映画

20120107_東銀座で映画見た [映画・ドラマ・舞台]

銀座シネパトスで、誘拐報道、観た

・おっさんの群像劇、イイネ!
・コンタクトはずしてクラークケントを気取るシーンとかのギャグも可笑しい。暴力金脈と並ぶ丹波哲郎熱唱シーンとか。あと警察が無力すぎてビビる
・藤谷美和子も思わずくらっとくる事件記者の格好良さ!のシーンのすぐ後に、「コメント取らせろゴルァ」とか関西弁ヤジで民家を取り囲む記者の暗黒面を見せる演出も楽しい
・いいなーこのリズム好きだ、と思ったら一緒に行ったひとは「感情の露出が突然すぎる(笑)」とか言ってたのでまるで犬神の悪霊みたいな感想のパターンだなと思ったというか同じ伊藤俊也監督だった。無言で子供にじっと見られるひんやり感、とかも共通するね
タグ:映画 名画座

20120106_渋谷で映画見た [映画・ドラマ・舞台]

シネマヴェーラ渋谷で、リリー、戦ふ隊商、の2本、観た


リリー
・10人が10人同意するとは思わないが、リリー、むちゃくちゃかわいいじゃないか!(やや出っ歯なの)…と思って見てたらどうやら中身もそういう、自分のレア受けをどうやって探すかっていうお話だった
・つまり、ヒロインに憧れの人がいたけど、現実に直面して失恋そして絶望…ハッ!?実は幸せは身近にあったんだわ!、みたいな古き佳き時代の少女漫画みたいな素敵な話。無理して来てよかった
・当時で16歳ったらだいぶ大人だろうけど、田舎で父ひとりに育てられたせいかややアホの子みたいなヒロイン。人形たちとおはなししちゃうところなんかマジもんにしかみえない素晴らしい演技。あとこれができるのは大竹しのぶか北島マヤかってくらい
・「女と栗は同じだ、どちらも火をくぐって旨くなる」


戦ふ隊商
・二度め
・シネマヴェーラで字幕なし作品に新しい字幕をつくる運動はそれとして、古い当時モノ字幕にも滋味があるねえ
タグ:映画 名画座

20120105_東銀座で映画見た [映画・ドラマ・舞台]

銀座シネパトスで、八つ墓村 (1977) 、観た

・最初が8人死亡でその次が32人だから今度は128人で村人全員が!っていう下條アトムのアホ計算がおもしろい(さいきんもくるりのドラムの人ネタで似たようなのあったっけ)
・小川眞由美のたまらんエロス存在感。というか小川眞由美出てりゃなんでも良い人
・ラストのドミノ倒しカタストロフげな展開はまさに映画的でたのしい。ショーケンの超音波ボイス能力覚醒が山を割ったりコウモリを暴れさせたってことだよね?
・そして呪い返しとして終劇後30数年後に絶滅したジャンボ747という構図か…おお、万物流転諸行無常

20111227_阿佐ヶ谷で映画見た [映画・ドラマ・舞台]

ラピュタ阿佐ヶ谷で、豚と金魚 (1962) 、観た


・3両?編成の緑色の京王線が走ってて、養豚場のブタや土手のカエルの音がかまびすしい、まだ匂うがごときド田舎な府中を舞台に、丸メガネの三枚目作家上原謙や、隣のしたたかだけど素直な戦災孤児若者藤木孝や、バーの姉妹草笛光子&若林映子らの繰りなす当世人情喜劇
・のちのポンド女優若林映子さいこうだな!そもそも普通にしてても乳がこぼれそうな衣装なのに加えて、この田舎のデコボコ道を自転車で走る!ゆれる!!
ストーリー的にまっっったく意味のない、風吹いてパンモロ、まであるし、いやーいいおばか映画見た(三年目の浮気シーンからカメラが下がってくと、地下道が悪者のアジト、ってのは先週みたディーバだっけ?)
・ノーマークにしてた作品でも、細かすぎて特集の解説にも書かれないようなこういう個人的ストライクなお楽しみがあるから、名画座通いはやめられないよ
・ロカビリー歌手藤木孝の本職シーン、はじめてみた!美声!
タグ:映画 名画座

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。